小鳥の診療
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当医療センターでは小鳥の診療を行っております。鳥はほかの生物と比べてもストレスや環境・温度変化に弱い生物であり、体調の悪化を示しにくいため、日々の体調の変化を見逃さないことが大切です。また、生活環境や食餌が病気の発生リスクに関わることも多いため、日常の体調管理が重要になります。
代表的な小鳥の病気
○そ嚢炎
そ嚢とは鳥類がもつ消化管の一部で、食物を一時的にためる役割があります。細菌や真菌、トリコモナス等の感染、不適切な食事等が原因となり、そ嚢に炎症を起こします。あくびや下痢、嘔吐等の症状がみられます。原因に合わせて治療を行います。
○疥癬症
ヒゼンダニの感染により、鳥に強い掻痒を起こします。特に嘴や脚、目の周囲の皮膚に多く、ダニ寄生によりがさがさとした皮膚病変が起きます。ダニを駆除する薬を使い、治療します。
○卵詰まり(卵秘・卵塞)
発情周期に伴って雌にのみ起こる疾病で、体内で形成された卵が排卵できず、腹部膨満や元気消失、食欲不振、下痢等の症状を起こします。日光不足やカルシウム・ビタミン不足、肥満や頻回の産卵等が発症リスクとなります。全身状態の改善によって自然排卵を促す治療のほか、用手法や外科手術が必要になることもあります。
○呼吸器疾患
鳥類は細菌や真菌、ウイルス感染等により呼吸器疾患を発症しやすく、初期症状としては鼻水や目やに等、風邪のような非特異的な症状が出ることも多いです。進行してしまうと副鼻腔や気嚢、全身に炎症が広がることもあるため、早めの治療と体力低下を防ぐための管理が重要になります。
○クラミジア感染症(オウム病)
人獣共通感染症であり、人から鳥、鳥から人への感染が起こる病気です。鳥でははっきりした症状が出ないことも多いですが、発症すると下痢や風邪のような症状など、非特異的な症状を呈することがあります。人では重篤な呼吸器症状を引き起こすこともあります。